Pythonスキルの習得

【Pythonによるスクレイピング】「Brave」ブラウザを「Selenium」から操作する方法 – 「Brave」の特徴も併せて紹介 –

【Pythonによるスクレイピング】「Brave」ブラウザを「Selenium」から操作する方法 - 「Brave」の特徴も併せて紹介 -

こんにちは、Zero-Cheeseです。

本記事では、

  • 「Brave」ブラウザの特徴と
  • 「Selenium」から「Brave」を操作する方法

をご紹介します。

本記事は、下記の方を対象にした内容となっています。

  • Python初心者以上の方(簡単な文法が分かる方)
  • 「Brave」に関しては、未経験者でも大丈夫です。

「Selenium」の詳細な使い方には、触れておりません。

「Brave」を操作するための、設定方法に焦点を当てた内容となっています。(簡単なPythonコードもご紹介しています。)

現在、ネット上でのプライバシー情報は、GoogleやFacebookといった巨大プラットフォーマーに握られています。

その対抗として、Web3.0と呼ばれる技術が急速に発展して来ており、今回紹介する「Brave」もその1つです。

本記事では、最初に「Brave」の特徴を紹介した後、「Selenium」から「Brave」を操作する方法をご紹介します。

Braveの特徴

既にご存知の方は、本章をスキップして下さい。

代表的な特徴

  1. 無料で使えるWebブラウザ
  2. 一般的な広告をブロック & Braveが配信している広告を見ると、仮想通貨「BAT」がもらえる
  3. ページの読込み速度が、むっちゃくちゃ早い(Chromeの約3倍)
  4. Chromeと同じ「Chromium」ベースのオープンソース開発
  5. プライバシーや、マルウェア等からの保護が優れている

各特徴を、順番に紹介していきます。

① 無料で使えるWebブラウザ

Braveは、無料のWebブラウザです。

インストールするだけで、特に設定不要で、すぐに使用できます。

Windows、macOS、Linux、iOS、Android版が公開されています。(※ 2023年1月時点)

② 一般的な広告をブロック & Braveが配信している広告を見ると、仮想通貨「BAT」がもらえる

Braveは、一般的な広告をブロックする機能を、標準搭載しています。

その代わり、Brave自身の広告(厳密には、Braveネットワークで承認された広告)を、見るかどうかを選択できます。

◆ 広告の表示事例:(新しくタブを開いた際に、表示されます。)

Brave自身の広告を見ると、仮想通貨「BAT(Basic Attention Token)」を取得できます。

BATを引き出すためには、外部の暗号資産保管サービスと連携する必要があります。

日本国内の場合、bitFlyerとの連携が可能です。

ご興味がありましたら、下記リンクより申し込み可能です。(bitFlyerの公式サイトに遷移します。)

bitFlyer 公式サイトへのリンク

bitFlyerの特徴:

  • 資本力が高い(三井住友銀行グループのSMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル 等々の大手企業から出資されている)
  • 国内最大級の仮想通貨取引所(ビットコイン取引量 日本一)
    「※ Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2021 年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)」
  • セキュリティーが最高評価(※ Sqreen 社調べ。2018年1月発表、世界140の仮想通貨取引所を対象に調査。)
  • 初心者に優しい画面設計、「bitWire」というメールアドレスだけで、ビットコインが送れるサービス

③ ページの読込み速度が、むっちゃくちゃ早い

読込み速度が優れている「Google Chrome」に対して、約3倍の速度でページを読み込みます。

なお、スマホでの読込みは速度は、さらに優れています。

速度向上の主な理由は、広告やトラッカーをブロックしているためです。

また省電力(バッテリー消費量:40%減)です。

より詳細を知りたい方は、公式サイトをご覧下さい。

④ Chromeと同じ「Chromium」ベースのオープンソース開発

Braveの開発元は、米国企業の、Brave Software社です。所在地はこちら

ググると「brave ブラウザ 中国」とか出てきますが、米国企業です。中国とは、無関係です。

Braveの開発自体は、オープンソースで実施されています。

世界中のエンジニアが開発に参加しており、もし悪質なコードが紛れ込むようなら、すぐにバレてしまいます。

ソースコードを見たい方は、こちら(←GitHubのサイト)まで

Braveは、Chromiumをベースとして、開発されています。

Chromiumは、オープンソースのブラウザ(正確にはコードベース ← ソースコードの集まりみたいなモノ)であり、主にGoogleによって、開発・メンテが実施されています。

⑤ プライバシーや、マルウェア等からの保護が優れている

公式からの引用です。

公式サイト上の記事より

上記から分かる通り、様々なプライバシーが保護されています。

「Selenium」から「Brave」を操作する方法

手順全体は、以下の通りです。

  1. Braveをインストールする
  2. Seleniumのインストール
  3. ChromeDriverのインストール
  4. Seleniumから、Braveを操作する(Pythonコードの紹介)

各手順を、ご紹介していきます。

① Braveをインストールする

公式サイトから、ダウンロードして、インストールをして下さい。

公式サイトへのリンクは、こちら

(上記サイトより、実行ファイルをダウンロード&実行して下さい。)

② Seleniumのインストール

pipでインストール可能です。

pip install selenium

pipに関して、詳細を知りたい方は、こちらまで

【Python】pipの使い型入門 - コマンドライン、Anaconda、PyCharmからの操作方法を解説 -
【Python】pipの使い方入門 - コマンドライン、Anaconda、PyCharmからの操作方法を解説 -Python入門者を対象に、pipの使い型を解説した記事です。 コマンドライン、Anaconda、PyCharmからの操作方法を、わかりやすく解説しました。 ...

③ ChromeDriverのインストール

Braveのバージョンに併せて、ChromeDriverのバージョンをインストールする必要があります。

Chromiumのバージョン確認

Braveに使われている、Chromiumのバージョンを確認します。

Braveを立ち上げて、右上にある、三本線をクリックします。

メニューが開くので、「Braveについて」をクリック、次の画面でも「Braveについて」をクリックします。

下記が、Chromiumのバージョンになります。

ChromeDriverのインストール

Chromiumのバージョンに合せた、ChromeDriverをインストールします。

ChromeDriver公式サイトへのリンク

下記画面に遷移するので、OSに併せたファイルをダウンロードして下さい。

ファイルを任意の場所保存し、解凍して下さい。

④ Seleniumから、Braveを操作する(Pythonコードの紹介)

実際にSeleniumを使って、当サイトのTopPageを開いてみます。

以下のコードを実行すると、Braveが自動で動きます。

import time

from selenium import webdriver
from selenium.webdriver.chrome import service as fs


option = webdriver.ChromeOptions()

# Brave本体が、保存されているパスを入力
option.binary_location = '/Applications/Brave Browser.app/Contents/MacOS/Brave Browser'  # MACの場合
# option.binary_location = 'C:\\Program Files\\BraveSoftware\\Brave-Browser\\Application\\brave.exe'  # Windowsの場合

# WebDriverを保存したファイルパスを入力
driver_path = '/Users/Shared/chromedriver'  # パスを書き換えて下さい
service = fs.Service(executable_path=driver_path)

browser = webdriver.Chrome(options=option, service=service)

# サイト表示
browser.get('https://zero-cheese.com/')

# スリープ(これがないと、画面が一瞬で消えてしまう)
time.sleep(10)  # 10secスリープ

# 終了作業
browser.quit()

Macを使用されている方へ:

下記エラーが表示されると思います。

一旦、上記ウインドウを、キャンセルして閉じて下さい。

次に、「システム設定」アプリを開き、下記手順を実施した後、コードを再実行して下さい。

さいごに

本記事では、Braveの特徴と、Seleniumからの操作方法をご紹介しました。

もしあなたが、

  • Web3.0に興味があったり
  • ネット上で、プライバシーが気になったり
  • 広告をシャットダウンしたいと思っている方なら

「Brave」は候補になるかと思います。

無料なので、使ってみて「合う・合わない」を試してみても、いいかなと思います。

またその際は、「Brave」を使って取得した「BAT」を引き出すためにも、仮想通貨業者との連携がオススメです。

日本国内にお住まいの場合、bitFlyerとの連携が可能です。

口座開設したい方に向け、公式サイトへのリンクを、掲載しておきます。

bitFlyer 公式サイトへのリンク

おまけ(仮想通貨に関連して)

Pythonを使った、仮想通貨の自動売買システムを自作する方法を、別記事にてご紹介しています。

初心者の方を対象に、売買方法からリアルタイムでのビットコイン価格の取得方法まで、具体的なPythonコードをご紹介しています。

ご興味がありましたら、併せてどうぞ。

bitFlyerのAPIを使用して、Pythonにより自動取引システムを作る
bitFlyerのAPIを使用して、Pythonにより自動取引システムを作るbitFlyerのAPIを使用して、Pythonにより自動取引システムを作り方を、わかりやすく紹介した記事です。...

本記事も、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

それではまた、お会いしましょう!