こんにちは、Zero-Cheeseです。
本記事は、プログラム言語「Python」を初めて学び始めた方を対象に、
- 制御構文の基本を
ご紹介します。
「for文、if文、while文」など、主要な制御構文を、把握する事ができます。
この記事を理解するには、「変数」の扱いを知っている事が、前提となります。
変数の基本に不安のある方は、下記の記事を、ご参照してください。
はじめに
制御構文とは?
コンピュータに思い通り動いてもらうために、私たちはプログラミングをします。
通常コンピュータは、プログラムを上から下へと、順番に解読して実行していきます。
でも時には、「その上から下へ」の流れを、変更したい時があります。
それを実現するのが、「制御構文」です。
制御構文とは、「プログラムの流れを変更するための、指示」のことを指します。
制御構文を使うと、下記のような事が可能となります。
- 様々な状況への対応: 「年齢が18歳未満なら、エラーを出す」など
- 作業の効率化: 「メッセージを5回出したあと、STOP」など、1つの指示(プログラム)で、複数回の処理が可能。
- ユーザとのイントラクション:ユーザからの入力に応じて、処理を変えられる。
次の章から、制御構文の使い方を、ご紹介していきます。
制御構文の範囲指定
Pythonでは、インデントを用いて、制御構文の範囲を示します。
インデントとは、行の先頭の空白のことを、指します。
Pythonでは、スペース4つ分を開けるのが、慣習となっています。
このインデントを用いる事により、どの行が制御構文の内部に属しているのか、示します。
コード例: (if文の詳細は、次章で解説)
if True:
print("これはif文の中の1行目です。")
print("これもif文の中です。")
print("これはif文の外です。")
上記コードは、インデントのある3行目までが、if文の内部に属している事を意味しています。
if文を使った、条件分岐
if文の基本的な使い方
if文の構文は、以下のようになります。
if 条件:
処理
具体例を見た方が理解しやすいので、下記をご覧ください。
weather = "晴れ"
if weather == "晴れ":
print("公園に行きましょう")
ここでの「weather == "晴れ"
」が条件となります。
「==
」は、等しい事を示す「演算子」で、右と左の値が等しい場合、条件が成立します。
この条件が成立するため、if文の内部のprint("公園に行きましょう")
が、実行されます。
print( ) は関数と呼ばれるもので、値やテキストを、画面に出力するためのものです。
(具体的な使い方は、次の記事で解説する予定です。)
if文のさらなる使い方
複数の条件がある場合、例えば、
- 条件Aが成立するときは、処理Aを実行
- 条件Bが成立する場合は、処理Bを実行
- 上記2つの条件が成立しない場合、処理Cを実行
したい場合の処理方法を、取り扱います。
この構文は、以下の通りになります。
if 条件A:
処理A
elif 条件B:
処理B
else:
処理C
具体例を見てみます。
temperature = 15
if temperature >= 25:
print("暑い")
elif temperature <= 10:
print("寒い")
else:
print("快適")
気温(temperature変数に代入されている値)が、
- 気温が25℃以上 → ”暑い”と表示
- 10℃以下 → ”寒い”と表示
- それ以外 → ”快適”と表示
されます。
for文を使った、ループ処理
リスト型の変数等から、要素を一つずつ取り出す構文です。
for 変数 in リスト型の変数:
処理
具体例を示します。
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
for fruit in fruits:
print(fruit + "が好きです! ")
リスト型変数 fruits から、
- 要素を一つずつ取り出して、
- for文で使われている、変数 「fruit」 に代入され、
print( ) 内で使用されています。
実行結果は、以下の通りです。
appleが好きです!
bananaが好きです!
cherryが好きです!
while文を使った、ループ処理
条件が成立している間、ループ処理される構文です。
while 条件:
処理
具体例を見てみます。
count = 1
while count <= 5:
print(f"Count is {count}")
count += 1
実行結果は、以下の通りです。
Count is 1
Count is 2
Count is 3
Count is 4
Count is 5
まとめと次回予告
まとめ
本記事では、Pythonの制御構文について、解説しました。
- Python独特のインデントによる、制御構文(ブロック)の範囲
- if文、forループ、whileループの使い方
をご紹介しました。
これらの構文は、プログラムの流れを制御する基本ツールとなるため、しっかりと理解しておくことが重要です。
次回予告
次回は、Pythonの「関数」を扱う予定です。
関数を使えば、繰り返し使用するコードを、簡単に再利用できます。
次回も、一緒にPythonの世界を、学習していきましょう!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
また次回、お会いしましょう!
後日、次回記事を、投稿しました。